「民映研の映画をみんなで見よう会」


■はじめに

  日本というこの土地で、人々は
豊かな恵みをもたらし、しかし時に脅威となる自然に
対応・共生する生きかたを長い年月をかけて構築してきました。

自然への深い理解から成るこの知恵や文化は
「現代には不要」と淘汰されるものではなく、
むしろ「持続可能な暮らしかた」として
今こそ見直すべき財産ではないでしょうか。

 民俗文化映像研究所は、日本各地に残る生活文化を
映像で記録・研究する民間機関。
丁寧な取材に裏打ちされた貴重な映像記録を多数所有しており、
貸出などを通してこれら「基層文化」のよりよい展開・開花を支援しています。

 少人数で見るにはなかなか気軽なレンタルも難しいため、
多くのかたに「こういう機会があれば、また見たい」と
興味を持っていただけたら、上映の機会が作れるので、嬉しいです。

【民映研サイト】
http://www31.ocn.ne.jp/~minneiken/


【0726上映会】
日時 2013年7月26日(金) 19:00〜
・19:00〜21:30 映画上映
・21:30〜22:00 交流会(自由参加)
会場 古民家 Hibicore
(津市美里町三郷369)
料金 おひとり1500円
定員 ヒビコレに入れる程度(20人ほど)
※予約なしでお越しいただいても大丈夫ですが、
人数把握のためなるべくご予約いただくと助かります。
上映内容 ・シシリムカのほとりで -アイヌ文化伝承の記録-
(152分)

 古くから東北地方以北に暮らしていた、アイヌ民族。日本(大和)は、古くから彼らと交易を行っていたが、侵略や迫害の歴史も数多い。明治32(1957)年、明治政府は「北海道旧土人保護法」を制定。これは「保護」の名のもとアイヌ民族の文化を日本に同化させるもので、これまでの移動生活の中での漁業・狩猟を禁ずるものだった。彼らは定住での農耕生活を余儀なくされ、その暮らしは大きく変わっていった。
 アイヌの人びとは制約の多い中、この北の地でこれまでの生活の知恵を縒り合わせた、独自の定住のかたちを作り上げていく。 川原の砂地をも畑にした「ピクタトイ」は、アイヌの農耕の起原を思わせる重要な手がかりである。そして畑を耕す馬の姿。 明治以降、二風谷にも西欧風馬耕法が導入された。 狩猟採集生活者から農耕者へ転じざるを得なかったアイヌの人たちの運命の象徴であった。
 そんな中、二風谷集落の目の前のシシリムカ(沙流川)に1994年、ダムが作られた。この広い河川敷に作られていた多くの農地は水没し、大地の力を借りる共生の暮らしは、ふたたび奪われた。
 『シシリムカのほとりで』は、二風谷に家を構えて3年間、暮らしをともにしながら製作された。これは、この地域におけるアイヌの人びとの生活誌であるとともに、明治以後「日本政府によって強要されたアイヌの農耕民化」の苦闘の足どりを坦々と証言している映像証言録でもある。この記録の完成した翌年、彼らを苦しめてきた「北海道旧土人保護法」は廃止された。1996年製作。

【参考リンク】
(追って掲載)


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【0628上映会】
日時 2013年6月28日(金) 19:00〜
・19:00〜21:00 映画上映/2本立
・21:00〜22:00 交流会(自由参加)
会場 古民家 Hibicore
(津市美里町三郷369)
料金 おひとり1500円
定員 ヒビコレに入れる程度(20人ほど)
※予約なしでお越しいただいても大丈夫ですが、
人数把握のためなるべくご予約いただくと助かります。
上映内容 奥会津の木地師(55分)
置茂庭 -摺上川の流れとともに-(52分)

【参考リンク】
奥会津 1 2
奥茂庭 1 2


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